空気清浄機の選び方

空気清浄機は主にホコリや花粉、ハウスダストなど空気中の汚れ全般を取り除くことを目的としています。加えて乾燥対策として加湿機能を備えた機種や、衣類乾燥機としても使える除湿機能を備えた機種など、種類も豊富です。また、ペットとの暮らしを快適にする脱臭機能を備えた空気清浄機や、空気清浄機とは異なりますが、脱臭・除菌性能に特化した単機能の脱臭機もあります。家庭環境や利用用途に合わせて選びましょう。

用途で選ぶ

  • 空気清浄がメインの方におすすめ
  • 花粉やホコリなど空気中の汚れを吸い込みフィルターでキャッチし、キレイな空気を送り出します。機種によってはさらにイオンを放出し、お部屋を綺麗にするものもあります。最近では花粉の時期だけではなく、年間を通してご利用いただけます。

  • 加湿もしたい方におすすめ
  • 空気清浄機に加湿機能が搭載されている空気清浄機です。風邪の流行る季節や花粉の季節に空気をキレイにすると同時に、湿度を上げて菌を撃退します。加湿器と空気清浄機の単独運転も可能なので、とくに冬場の乾燥対策としても使用でき便利です。

  • ペットと暮らすご家庭におすすめ
  • 脱臭に特化したタイプの機種です。ペットのニオイや体臭、料理などの生活臭、油や・焼肉・タバコなどの臭いを徹底的に脱臭することができます。空気清浄機としての性能も備わっているタイプもありますので、用途に合わせて選びましょう。

  • 空気清浄機能を備えたモデルも
  • 空気清浄機能付きエアコンは、冷暖房の基本機能に加え空気清浄機能を兼ね備えています。室内の花粉やウイルス、ハウスダスト等を効果的に除去し、いつでもクリーンな空気を保ちます。温度調整と空気清浄を一台でこなすので、快適な室内環境を実現します。

適用面積で選ぶ

  • 適用床面積とは、日本電機工業会が定めた基準に基づき、「規定の粉塵濃度の汚れを、30分で清浄できる部屋の広さ」と定義されています。
  • 最大適用床面積が大きいモデルほどパワフルな空気清浄能力を備えていて少しでも時間を短縮したい場合は、実際に使用するお部屋面積の2~3倍の広さに適した機種にすることで、より早く効果的にお部屋の空気を清浄することができます。

<部屋の広さに合ったおすすめの適用床面積の目安>

お使いになる部屋の大きさ 適用床面積の目安 空気がキレイになる時間
子ども部屋や書斎におすすめ
(6畳~8畳)

~16畳

約13~17分

寝室などにおすすめ
(8畳~10畳)

~21畳

約13~16分

リビングにおすすめ
(10畳~12畳)

~24畳

約14~17分

広々としたリビングにおすすめ
(12畳~14畳)

~31畳

約14~16分

適用床面積別 おすすめ空気清浄機 一覧

メンテナンスのしやすさで選ぶ

  • 空気清浄機には、大きなゴミやペットの毛を捕集する「プレフィルター」、花粉やホコリを捕集する「集じんフィルター」、ニオイを取り除く「脱臭フィルター」など搭載されており、定期的なお手入れやフィルターの交換を行う必要があります。
  • 加湿機能付きの空気清浄機は、加湿フィルターやトレー、加湿タンクなどのお手入れをしないと、嫌なにおいがしたり、カビやぬめりが発生したりすることも。
  • お手入れの頻度は、メーカーによりますが2週間に一度程度。こまめなお手入れが苦手な方には、プレフィルターを自動で掃除する機能を搭載したモデルが向いています。
  • 古くなってきたフィルターは空気清浄機が十分な威力を発揮できるよう、交換することをお勧めします。
  • ⇒フィルターの種類についてはこちら

静音性で選ぶ

  • 音が大きい空気清浄機は、リラックスタイムや就寝時に音が気になってしまったりと、日常生活の妨げになることがあります。
  • 特に小さなお子様がいるご家庭では静かな環境を保ちたいと考える方も多いのではないでしょうか。
  • 静音性にこだわるのであれば、動作音が30dB以下のものを選ぶのがおすすめです。
  • また、静音モードやおやすみモードなど、運転音を抑える機能を備えた製品もあります。

メーカーで選ぶ

メーカー別 特徴

ダイキン(DAIKIN)

ダイキン空気清浄機は、その高い空気清浄性能と多様な機能で知られています。ダイキン独自の技術が搭載されており、それぞれ特徴的な強みを持っています。

  • ストリーマ技術による強力な分解力
  • ダイキン独自の「ストリーマ」技術は、プラズマ放電の一種で、強力な酸化力により、吸い込んだ花粉やカビ、ウイルス、ニオイ物質などを分解します。

シャープ(SHARP)

シャープの空気清浄機最大の特徴と言えるのが、「プラズマクラスター」技術です。これは、自然界に存在するのと同等のプラスとマイナスのイオンを発生させ、空気中のウイルスやカビ、ニオイの元となる物質を分解・除去する技術です。

  • ウイルス・カビの抑制
  • プラズマクラスターは、ウイルスやカビの表面のタンパク質を切断し、その働きを抑制します。

パナソニック(Panasonic)

パナソニックの空気清浄機は、ナノイーXという独自の技術が特徴です。ナノイーXは、水分子が細かく分解されたもので、空気中の水分に電圧を加えることで生成されます。このナノイーXが、空気中の花粉やカビ、ウイルス、ニオイなどを抑制し、お部屋の空気を清潔に保つ効果が期待できます。

  • ナノイーXによる強力な除菌・脱臭効果
  • ナノイーXは、水分子が細かく分解されているため、繊維の奥まで浸透し、花粉やダニの死骸などのアレルゲン、ニオイ、空気中の浮遊菌を除去できます。

ダイソン(dyson)

ダイソン空気清浄機は、そのスタイリッシュなデザインと高い性能で知られています。 一般的な空気清浄機とは一線を画す独自の技術と機能が搭載されており、多くのユーザーから支持されています。

  • パワフルな吸引力と独自の空気清浄システム
  • ダイソンの空気清浄機は、強力なモーターと独自の空気清浄システムによって、部屋中の空気を効率的に吸い込みます。 HEPAフィルターと活性炭フィルターの組み合わせにより、花粉、PM2.5、バクテリア、ウイルスなどの微粒子だけでなく、ニオイや有害なガスも効果的に除去します。

空気清浄機の効率の良い使い方

設置場所

  • 空気清浄機を効率よく稼働させるには、吸気口や吹出口をふさがないことが大切です。壁際から離してなるべく障害物がない場所を選び設置しましょう。また、エアコンの風や直射日光が当たる場所、窓際なども、急激な温度変化により誤作動を起こす場合があるので避けるようにしましょう。

稼働時間

  • 一般的に、空気清浄機は24時間稼働させておくことが推奨されています。空気清浄機は、空気を何度もフィルターに通すことで、徐々に空気をきれいにしており短時間での運転では十分な効果を得ることができません。そのため、夜寝るときもなどもつけっぱなしにしておくほうが効率よく空気をキレイにできるとされています。

空気清浄機関連品

フィルターの種類

  • ・「プレフィルター」
  • 比較的大きなホコリ、髪の毛、ペットの毛などを捕集します。粗い網目で、他のフィルターの目詰まりを防ぎます。多くは水洗いや掃除機でのお手入れが可能です。
  • ・「集じんフィルター」
  • 集じんフィルターとして「HEPAフィルター(高性能集じんフィルター)」を搭載している機種が多く、0.3マイクロメートルの微粒子を99.97%以上捕集します。花粉、PM2.5、ダニの死骸、カビの胞子、ウイルスなど、目に見えない微細な粒子を効果的に除去します。
  • ・「脱臭フィルター」
  • ニオイ成分(タバコ臭、ペット臭、生ごみ臭など)を吸着・分解します。活性炭などの吸着剤を使用し、悪臭を取り除きます。

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