電球・LED電球の選び方

LED電球への買い替えポイント

「電球が切れてしまった!買い換えたいけれども種類が多すぎて分からない・・・」と困ったことはありませんか?
こちらの「電球の選び方」では、電球の種類や形状、口金、色、設置場所等いろいろなポイントをご紹介し、お家の照明にピッタリな電球を見つけるためのサポートをいたします。

今お使いの電球を確認する

STEP1 電球種類のチェック

電球種類は主にLED電球、電球型蛍光灯、白熱電球の三種類があります。それぞれの特徴と違いをご説明します。

LED電球

LED電球とは、「Light Emitting Diode」の略称で、「発光ダイオード」のことを言います。従来の白熱電球と比べて、長寿命・省エネ性能で注目され、次世代照明として最も期待されております。

LED電球一覧

電球型蛍光灯

電球形蛍光灯とは、白熱電球のソケットに装着している蛍光灯ランプとのことです。電球型とコンパクト型等の種類があります。従来の白熱電球と比べ、約1/4分の消費電力で、寿命が3~5倍ほど長いメリットがあります。

電球型蛍光灯一覧

白熱電球

白熱電球とは、住宅照明として広く使用されており、暖かみのある赤い光に演色性がよく、照射対象本来の色を再現し、かつ調光が可能なメリットがあります。

白熱電球一覧

!!注目:LED電球のおすすめポイント

LED電球が普及し身近に感じられるようになった今、LED電球への切り換えがおすすめされているのはなぜでしょうか?他の電球との違いを分析し、LED電球の特長をチェックしましょう!

<LED電球と他電球との違い>

項目/種類 LED電球 電球形蛍光灯 白熱電球
消費電力 約7.3W 約11W 約54W
年間電気代 約394円 約594円 約2,916円
寿命 約40000時間(約10年) 約6000時間~(約2年) 約1000時間(約6か月)
点灯と耐温性
  • スイッチONですぐ点灯
  • 点灯直後最大光量
  • 点滅(点灯消灯の繰り返し)に強い
  • 低温環境にも強い
  • スイッチONで徐々に点灯
  • 点灯直後暗い、徐々アップ
  • 点滅により寿命縮む
  • 低温環境の使用なら暗い
  • スイッチONですぐ点灯
  • 点灯直後も明るい
  • 点滅に弱い
  • 放熱の為周囲暑くなる
UVと赤外線等
  • 水銀レス
  • 紫外線がほぼゼロ、虫が集まりにくい
  • 赤外線がほぼゼロ、熱の傷み無い
  • CO2の排出も少ない
  • 水銀あり
  • 紫外線の色褪せあり
  • 虫が集まりやすい
  • CO2の排出ややあり
  • 水銀あり
  • 赤外線、放熱が激しい
  • 虫が集まりやすい
  • CO2の排出多い
  • 例は60w形 1日6時間 年間2000時間使用の場合で、以下の電気代算出式に基づき算出しております。
  • 消費電力(w)*年間点灯時間(h)=年間消費電力(wh) wh÷1000=kwh kwh*単価(約27円)=電気料金(円)
  • 上記の数字はあくまでも目安値で、メーカーや機種によって異なる場合があります。

STEP2 口金サイズのチェック

口金(くちがね)とは、電球の根元と照明器具のソケットを接続させるねじのような形状の部分のことです。「E+数字」で表示されており、数字は電球根本の直径です。口金のサイズを誤ってしまうと照明器具に取り付けができない・・・と言う事態も起こってしまうので、きちんとサイズを確認しましょう。

E26口金

よく使われる場所

  • リビング
  • トイレ
  • 玄関
E26口金電球一覧 E26口金 LED電球一覧

E17口金

よく使われる場所

  • 階段
  • 廊下
E17口金電球一覧 E17口金 LED電球一覧

E12口金

よく使われる場所

  • シャンデリア
  • 常夜灯
E12口金電球一覧 E12口金 LED電球一覧

E11口金

よく使われる場所

  • ダウンライト
  • ヘッドライト
E11口金電球一覧 E11口金 LED電球一覧

☞ここがチェックポイント

Q: 電球の口金さえあえば、どの製品でも取り付けが可能ですか?

A: LED電球は一般白熱電球より重く、大きさが異なることがございます。例えば、傘つきのスポットや埋め込み照明器具の場合、口金が同じでもランプ本体の形状によって装着できない場合があるので、念のため、取付照明器具の直径もチェックしましょう。ほかに、取り付け器具によってLED電球の重さに耐えられず、バランスを崩したり、固定が外れてしまったりする可能性もあります。

STEP3 電球形状のチェック

電球の外形、サイズ、設置場所、用途によりさまざまな形状があります。ここでは一般電球、ボール電球、シャンデリア、レフ球等8種類をご紹介します。

一般電球形

最も一般的ななすび型の電球。電球形蛍光灯や白熱電球がある。シリカ電球(白いガラスの電球)とクリア電球(透明なガラス)があり、様々な場所に使用されている。

一般電球形一覧 LED一般電球形一覧

ボール電球

ボール状の電球。口金のでっぱりが小さい。発光面が広いので、お部屋全体を照らしたい場所に最適。インテリア性の高いデザインが特徴。サイズの小さいミニボール電球もある。

ボール電球一覧 LEDボール電球一覧

クリプトン電球

通常の白熱電球に使われている「アルゴンガス」ではなく、熱を伝えにくい「クリプトンガス」を封じる小型電球。そのため白熱電球より寿命が長い。サイズの小さい小形電球。

クリプトン電球一覧 LEDクリプトン電球一覧

レフ球

内側に反射板を取り付けて、光に指向性を持たせた電球。一方向に光を集中させるため、スポットライトやディスプレイ照明向きの電球。サイズの小さいミニレフ球もある。

レフ球一覧 LEDレフ球一覧

ハロゲン電球

ガラス球の中にハロゲンガスが含まれる電球。白熱電球より輝度が高く、寿命が長い。光度の低下が少ないのが特徴。演出用に多く使用されている。店頭照明用の細小タイプもある。

ハロゲン電球一覧 LEDハロゲン電球一覧

ナツメ球

ほとんどE12、E17口金で、5W,10w,15w等とても小型で長寿命な白熱電球。常夜灯、残置灯等に使用されている。柔らかい光が特徴。

ナツメ球一覧 LEDナツメ球一覧

シャンデリア

炎の形を模している装飾電球。きらびやかな演出ができ、シャンデリアやペンダントライト等インテリア性の高い照明に使用されている。ホワイトタイプとクリアタイプがある。

シャンデリア電球一覧 LEDシャンデリア電球一覧

ビームランプ型

前面レンズと特殊反射鏡により、優れた集光性を実現する白熱電球。狙った範囲を明るく照らすため、スポット照明や看板照明等に。室内用と室外用、兼用ができる。

LEDビームランプ型一覧

STEP4 明るさのチェック

電球を買換える際は、現在使用中の電球の明るさをチェックしましょう。多くの電球には口金部分や電球のガラス部分に型番が記載されています。その型番の解説をしましょう。

白熱電球

型番の頭にアルファベットがあり、その後ろにボルト数を表す数値(100V、110V等)、W数(60W、40W等)と続いて記載されている。

例:

  • LW100V36W → W数36(消費電力)...明るさは40形相当
  • LDS100V54W → W数54(消費電力)...明るさは60形相当

電球形蛍光灯

型番の頭にアルファベットがあり、その後ろに明るさを示す大きさの数値が記載されている。

例:

  • EFA10EL/8 → 数値10...明るさ40形相当 /数値8 消費電力w数
  • EFD15N/10/E17H → 数値15...明るさ60形相当 /数値10 消費電力w 数 E17 口金サイズ
  • EFD25EL20E → 数値25...明るさ100形相当 /数値20 消費電力w数

☞ここがチェックポイント

Q: 現在、40Wの白熱電球を使っていますが、もっと明るい60W・100Wのものをいれても大丈夫ですか?

A: 現在照明器具の定格消費電力によりご判断ください。例えば40Wの定格消費電力の器具であれば、40Wより大きいワット数の物を使うと、耐熱温度等の理由により、発熱・火災の原因となりますので、使用しないでください。 明るさが必要な場合、定格消費電力の低いLED電球をご使用ください。

!!注目:LED電球の明るさ

LED電球の明るさはW(ワット)数ではなく、lm(ルーメン)という単位を使います。lm(ルーメン)とは、全ての方向に放射される光の量をあらわすもので、数値が高いほど明るくなります。

LED電球の外装箱に「明るさ・・(数字)ルーメン、一般電球の場合・・(数字)形相当」と書かれているのでわかりやすいですが、書かれていない場合もあるので、以下の比較表を参考に、適切な明るさの電球を選びましょう。

<一般白熱電球からのお取替え E26口金タイプ>

ワット(W)
相当
20W 30W 40W 60W 100W
ルーメン 170 lm以上 325 lm以上 485 lm以上 810 lm以上 1520 lm以上

<一般白熱電球からのお取替え E17口金タイプ>

ワット(W)
相当
25W 40W 60W 100W
ルーメン 230 lm以上 440 lm以上 760 lm以上 1430 lm以上
  • 一般社団法人 日本照明工業会(JLMA)の「電球形LEDランプ性能表示等のガイドライン」を参考にしております。
  • メーカーや商品機種によって、明るさに多少のずれがございます。

☞ここがチェックポイント

Q: 部屋は6畳ですが、60W相当の電球一つで十分ですか?

A: 照らす範囲や照らす対象物との垂直距離等により、適用畳数は変わります。一例として一般社団法人 日本照明工業会(JLMA)に決められているLEDシーリングライトの適用畳数を参考にしながら用途に合わせてご検討ください。

~4.5畳 2200 lm ~ 3200 lm
~6畳 2700 lm ~ 3700 lm
~8畳 3300 lm ~ 4300 lm
~10畳 3900 lm ~ 4900 lm
~12畳 4500 lm ~ 5500 lm

お部屋の主要照明としてご使用する場合、60W相当、810 lmは薄暗い印象です。ルーメン数だけで計算すると、1つではなく、3つか4つぐらいの電球をご使用いただくか、適用畳数のLEDシーリングライトのご使用がおすすめです。

LED電球の特徴に合わせて選ぶ

STEP5 LED電球の色

LED電球には、白熱電球と同じく暖かい電球色をはじめ、昼白色、昼光色の三色があります。それぞれの特徴を参考に、用途やお部屋の雰囲気に合わせて選びましょう。

昼光色(D色)

青みを帯びた白い光なので、同じ電力でも昼白色よりも明るく感じます。また、文字が読みやすい明るさなので子供部屋や書斎におすすめです。

よく使われる場所

  • 子供部屋
  • 書斎
  • リビング
昼光色(D色)一覧

昼白色(N色)

白い自然な光でお部屋を明るく演出してくれます。イメージはいきいきとした明るさ。自然な明るさをお求めの方におすすめです。

よく使われる場所

  • リビング
  • キッチン
昼白色(N色)一覧

電球色(L色)

オレンジ色の暖かみのある光。イメージは落ち着いた雰囲気の明るさ。お部屋でリラックスしたい方にはこちらがおすすめです。

よく使われる場所

  • 寝室
  • 玄関
  • リビング
電球色(L色)一覧

STEP6 LED電球の配光形

LED電球はランプの性質上、直進性が強い為、明るく照らせる角度、いわゆる「配光角度」が白熱電球よりも狭いとされてきましたが、近年では配光角度を広げ、より均一に光を届けられる種類も出てきています。LED電球の配光形には全方向形、広配光形、下方向形の三種類があり、それぞれに特徴もあるため、使用場所に合わせて選びましょう。

全方向

特徴:光の広がり角度が最大約300度と一周に近い為、白熱電球とあまり変わらなく、広範囲を照らすことが出来ます。

こんなところにおすすめ

  • ダイニング
  • 寝室
  • リビング
全方向タイプ

広配光

特徴:光の広がり角度は約180度で、水平方法までカバーできるタイプです。

こんなところにおすすめ

  • ダウンライト
  • フロアスタンド
  • 玄関
広配光タイプ

下方向

特徴:広がり角度は約120度で、一方向に照らすタイプです。個室やデスク回りなど、狭い場所向き。

こんなところにおすすめ

  • トイレ
  • デスク
  • 廊下
  • 階段
下方向タイプ

STEP7 特殊機能のLED電球

照明器具だけでなく、人感センサーや光の調節等、電球自体に特殊機能を備えているものもございます。

人感センサー

人の動きに反応して、自動で点灯し、人がいなくなると数秒~数分で自動的に消える機能です。消し忘れ防止効果がある為、高齢者がいる家庭におすすめです。他に、トイレや、廊下、階段、スイッチのON/OFFの切り替えが不便なところによく使われており、便利な機能です。

人感センサータイプ

光色/明るさ切替え

現在お使いのリモコンやスイッチで光の色、あるいは明るさを切り替えられるもの(2パターンが多い)です。時間帯やシーンに合わせて使い分ける事が出来ます。例えば勉強する時に文字がくっきり見える昼光色にしたり、お食事の際お料理を美味しそうに見える電球色にしたりすることができます。

光色/明るさ切替えタイプ

スマートLED電球

“IoT”家電の一つとして、スマートLED電球が取り上げられます。スマートフォンやスマートスピーカー、パソコンと連携し、ON/OFFはもちろん、明るさ、色温度などの調整もできたり、中にはスピーカー内蔵モデルもあります。もっと便利で、鮮やかな暮らしにすることができます。

スマートLED電球一覧

☞LED電球パッケージの見方

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