緊急性の高いエラーコードを知っておこう

給湯器のリモコンにエラーコードが表示されると、お湯が出なくなることやお風呂のお湯はりがストップするなど、給湯器が使えなくなります。

状態が改善されることで、問題なく動くようになるケースがある一方、そのまま使い続けることは危険を伴い、すぐに給湯器を停止して、メーカー依頼しなければならない場合や、給湯器を新しいものへと交換しなければならない場合もあります。 エラーコードが表示されたら、すぐに取扱説明書やメーカーのホームページでエラーの内容を確認し、指示に従うことが大切です。

基本的なエラーコードの表記や内容は、メーカー間で統一されています。 ここでは、特に緊急性が高いエラーコード2種類を紹介してみます。

エラーコード「710」

電装基盤や回路の異常を知らせるエラーコードです。 給湯器の中枢部分となる電装基盤や回路の異常や故障のおそれがあります。

原因として考えられるのは、経年劣化です。
経年劣化によるトラブルではなく、なんらかの不具合で一時的にエラーが生じた際には、給湯器本体とリモコンをいったん電源オフにしてから、再び電源を入れ直すことで正常に戻ることがあります。

一度、リセットしてみて復旧できない場合、部品の修理や給湯器の寿命として交換が必要になります。 メーカー修理もしくは、10年前後経過している場合は、新しいものに交換するほうがスムーズです。

エラーコード「721」「722」

疑似炎検知を示すエラーコードです。

疑似炎検知とは、給湯器が点火動作をしていないのに、炎が出ていると検出してしまうことで、給湯器内部の部品の劣化に伴う故障が考えられます。 炎が出ていないにもかかわらず、危険と判断して安全装置が働き、風呂運転を停止している状態です。

いったん、給湯器本体とリモコンを電源オフしてスイッチを入れ直してみても復旧しない場合、修理もしくは、新しい給湯器に交換するのが安心です。

給湯器からお湯が出ないときは、水道関係のトラブルの可能性がある

1ヶ所だけお湯が出ないときは、蛇口に不具合が出ている場合があるため、必ずチェックをしてください。

寒い時期にお湯が出ないときは、水漏れや凍結などの可能性があるので注意。その際は、水も出なくなっています。 気温が0℃以下になると凍結しやすくなるので、寒い地域では凍結防止の対応を行う必要があります。

給湯器のコンセントが抜けている可能性がある

給湯器からお湯が出なくなったときは、電源から給湯器のコンセントが抜けている可能性があります。 なんらかの原因でコンセントが緩むことや抜けてしまうことがあるので、給湯器から伸びている電源コードを確認してください。

コンセントが原因でない場合は、室内に設置されているリモコンの電源がオフになっている可能性があります。 家族が電源をオフにしてしまっている可能性があるため、リモコンに電源が入っているかチェックをしてください。

コンセントが抜けている場合やリモコンの電源がオフになっている場合は、電源を入れるとお湯が出ます。

給湯器本体の故障の可能性がある

給湯器のお湯が出なくなる原因には、給湯器本体の故障の可能性があります。

給湯器を購入してから、8年から10年を過ぎている場合は、何度も故障する可能性が高いので、新しい給湯器に買い替えることもおすすめします。

購入してから3年から5年ぐらいの給湯器は、メーカーに依頼すると修理の対応をしてくれます。比較的新しい給湯器の場合は、部品の交換などを行うことで修理ができるので安心ですね。

修理の依頼はメーカーへ、交換のご依頼はコジマの給湯器駆け付けサービスにお問い合わせください。

フィルターの目詰まり

お湯はり機能の故障は、本体以外に原因があることも。

浴槽のお湯が出てくる穴には、ゴミを受けるためのフィルターが設置されています。浴槽穴のフタは取り外すことが出来るので、中にあるフィルターを掃除してみましょう。

同時に給湯しお湯はりがストップした

一般的な給湯器は、同時に別の場所でお湯を出した際にお湯はり機能をストップするため、 お湯がなかなかたまらないといった時は注意してみてください。

エラーコードが出ている

給湯器は、なんらかの異常を察知した場合、作動をストップさせリモコンにエラーコードを表示し、危険を回避します。

エラーにはさまざまなコードがあり、コード別に対処法が異なっています。 取扱説明書には、エラーコード別の対処法が記載されていますので、内容通りに対処してみましょう。

頻繁にエラーが起こるのであれば、給湯器本体や周辺、ガス回路などに問題がある可能性もあるため、一度メーカー点検を受けてください。

水漏れ

お湯が極端に少なくなってしまう場合は要注意です。 お湯を供給するための配管に亀裂が入るなどして、お湯が漏れてしまうトラブルも考えられます。

この場合、メーカー点検を受け漏れている箇所の特定と修理、または給湯器の本体交換となります。

給湯器が故障しやすくなる時期

購入してから10年経過すると、故障の頻度が上がると言われています。 内部の部品が摩耗したり、基盤の接触不良を引き起こしたりするのです。 給湯器は消耗品であるため、外側からは新品のように見えていても、内側は使用年数に応じて劣化していると考えてください。

お湯はりができないトラブルが増えてきたら、給湯器を交換するべき時期かもしれません。 メーカーに修理をしてもらったのに、後日また故障したという場合は、給湯器自体の摩耗が関係している可能性が高いです。

突然お湯が出なくなる前に、交換を行っておくと安心です。

水圧の変化

給湯器のお湯の温度が安定せずぬるくなったり水が出たりする場合、水圧の変化が関係している可能性もあります。

給湯器の水圧が変化しやすいタイミングというのは、複数の場所でお湯を使ってしまった場合です。

オフィスビルやホテルなどの大規模な施設においては、ストレージタンクという貯湯槽を設け、持続的に安定してお湯を供給することができます。

しかし、家庭の場合はストレージタンクではなく、瞬間式の給湯器で直接お湯を給湯することになりますので、どうしてもお湯を使う量が多くなってしまうと、温度が安定しないという状況が発生してしまうのです。 こういった場合は、お湯を同時に使用しないよう工夫が必要になります。

冷水サンドイッチ現象

節水目的でお湯をこまめに止めて使用すると、給湯器もその都度ストップします。そうすると、配管内にお湯と水が交互に残り、冷水サンドイッチ現象が起きます。

この状態でお湯を出すと、お湯が出たり水が出たり、温度が不安定になるのです。 この場合、お湯をしばらく出し続けることで温度は安定します。また最新の給湯器は、冷水サンドイッチ現象を給湯器で起きないようにするQ機能が搭載されています。

蛇口の故障

お湯を出し続けても一部の蛇口だけ温度がぬるくなる場合、蛇口の故障も考えられます。特に混合水栓の場合、温度を調整する部品が劣化するとこのようなトラブルが起きます。この場合、蛇口の修理・蛇口の交換で対応することができます。

給湯器を交換する

ご家庭でお湯を同時に使用することが多いのであれば、給湯器の容量（号数）を見直してみるというのも良いでしょう。現在20号の場合、24号への号数アップもご検討ください。

また熱すぎるお湯が水と交互に出る、お湯を出し続けても一向に温度が安定しない場合、給湯器の経年劣化が考えらます。古い給湯器は思い切って交換することもぜひご検討ください。