加湿器の選び方

乾燥しがちな秋冬の季節はもちろんのこと。体調を整える役目やお部屋の環境管理など乾燥への対策が可能な家電です 加湿器は種類が非常に豊富なので、自分のニーズや環境にあった加湿器を選ぶために、使うお部屋や機能について検討していきましょう。

加湿器の選び方

そもそも加湿器はなんで必要?

①健康への影響を考えて

低湿度の環境では、皮膚や粘膜が乾燥しやすくなります。乾燥した皮膚はかゆみやひび割れの原因となり、のどや鼻の粘膜の乾燥は不快感や風邪の症状を引き起こす可能性があります。

②アレルギー対策のひとつとして

低湿度の環境では、空気中の浮遊する花粉やハウスダストが舞いやすくなります。加湿器を使うことでこれらのアレルゲンが空中に舞いにくくなり、アレルギー症状の軽減に寄与します。

③快適性の向上として

適切な湿度を保つことで、快適なお住まいの環境を維持できます。肌の乾燥や不快感を軽減し、良い睡眠を促す助けにもなります。

④ペットや植物の健康の保持として

室内の植物のペットも適切な湿度を必要とします。乾燥した環境では植物の葉や根が枯れやすくなったりペットも人と同様に不快に感じることもあります。

使う部屋にあった加湿器は?

設置する場所で選ぶときの注意点

①部屋の広さ

加湿器の加湿能力は部屋の広さに合わせて選ぶ必要があります。広い部屋に小型の加湿器を設置すると効果が限られるため、部屋の広さに合った適切な加湿能力を持つ加湿器を選びましょう。

②用途

加湿器を設置する部屋の用途に応じて選ぶことが大切です。寝室、リビングルーム、子供部屋、オフィスなど、部屋の目的に合わせた適切なモデルを選びましょう。

リビング・ダイニングで使いたい

家庭の中心であり、家族やお客様の集まる場所ですので、機能性とデザインの両方を考えて選びましょう

ポイント

  • ①加湿能力
    和風建築や鉄筋などお部屋の気密性に合わせて適切な加湿能力を持つ加湿器を選びましょう。特に出入りの多いリビングにはワンサイズ大き目のモデルが適しているといえます。
  • ②加湿方式
    長時間使用することの多いリビングには湿度調整機能・省エネ性能の高い気化式・ハイブリット式などの大き目モデルをおすすめします。
  • ③デザイン
    インテリアに調和するカラーやスタイルを選ぶことで、部屋全体の雰囲気を保ちます。
  • ④安全性
    家族や子供がいる場所ですので、安全性が大切です。過熱防止機能や自動シャットオフ機能を備えたモデルを選ぶことで安心に使っていただけます。

寝室で使いたい

安心してお休みできるように、静音性の高く、自動で湿度調整のできるモデルを選んでいきましょう

ポイント

  • ①静音性
    静かな環境が必要ですので、静音性の高い加湿器を選びましょう。超音波式加湿器や気化式加湿器など、静かな動作が特徴のタイプが適しています。
  • ②湿度制御
    睡眠中は加湿量を自動で調整できる加湿器を選ぶと、寝室の湿度を適切に保つことができます。
  • ③デザイン
    寝室のインテリアに合ったデザインの加湿器を選ぶことも考慮してください。シンプルなデザインのものが寝室に適している場合もあります。
  • ④アロマ機能
    香りを楽しむためのアロマ機能を備えた加湿器もあります。快適な睡眠のためにこの機能を選ばれる方もいます。

子供部屋で使いたい

一人で過ごすことの多い場所です。安全性の高いモデルをおすすめします。

ポイント

  • ①安全性
    子供部屋には、子供が触れてしまう可能性があるため、安全性が最優先です。蒸気や熱を発生させる加湿器の場合、触れてしまうとやけどの危険があるため、超音波式や気化式など、外部が熱くなりにくい設計や、過熱防止機能を持つ加湿器が最適です。
  • ②加湿能力
    子供部屋の広さに合った加湿能力を持つ加湿器を選びましょう。閉め切って使う場合が多いご家庭では湿度調整が付いたモデルがおすすめです。
  • ③自動シャットオフ機能
    加湿器が水を使い切った際に自動的にシャットオフする機能があると、安全面で心配することなく使えます。

デスク回りや車内で使いたい

小型で持ち運びやすく、デザインなどで気に入ったものをわがままに自由に選びましょう。

ポイント

  • ①電源の種類
    USBポートタイプでしたら、PCから電力を供給し、デスクや車内で使えるコンパクトな加湿器もあり、おすすめです。充電が可能なモデルもあります。多くの種類があり、デザインもさまざまです。電源不要で簡単に使用できる加湿スティックなどもあります。
  • ②加湿方式
    超音波式をおすすめします。水を微細な霧状にすることで湿度を上げることができ、コンパクトで静音性が高く、デスクや車内で使いやすいタイプです。

加湿器の種類で選ぶ

スチーム式加湿器

水を沸騰させて蒸気を発生させ室内の湿度を上げるタイプの加湿器です。蒸気が勢いよく出るので即効性があります。すぐに加湿したい場合や家にいる時間が短い方におすすめです。より効率的なファン式のタイプもあります。

特徴

  • ①効果的な加湿
    スチーム式加湿器は水を沸騰させて蒸気を生成するため、迅速に湿度を上げることができます。特に乾燥した環境で効果的です。
  • ②除菌効果
    水を沸騰させることで蒸気を衛生的に保ち、室内の空気をクリーンに保つ効果があります。
  • ③シンプルな仕組み
    比較的シンプルな構造を持っており、操作も簡単です。水を補給し、電源を入れるだけで加湿が始まります。

注意点

  • ①熱を発生する
    水を沸騰させるため、加湿器自体が熱くなります。これにより、加湿器に触れるとやけどする可能性があるため、子供やペットが近づかないよう注意が必要です。
  • ②消費電力が高い
    水を沸騰させるために電力を多く消費するため、長時間連続して使用する場合は電気料金に影響を及ぼす可能性があります。
  • ③水質に注意
    スチーム式加湿器は水を蒸気化させるため、水道水中のミネラルが蒸気化して白い粉状の成分(白い粉)が発生することがあります。これが家具や部屋に付着することがあるため、定期的な掃除が必要です。
  • ④メンテナンス
    スチーム式加湿器は蒸気生成部分にスケールやカルシウムの堆積物が付着することがあります。定期的なメンテナンスが必要です。

気化式加湿器

水を含ませたフィルターに風を送るシンプルな仕組みの加湿器です。自然な湿度調節ができるため、静音で消費電力の少ない長時間使う方におすすめのタイプです。

特徴

  • ①自然な加湿ができる
    気化式加湿器は、水の表面積を広げて風を通すことで、自然な蒸発を利用して湿度を上げます。加湿効果はゆっくりとしますが、安定した湿度を保ちやすいです。
  • ②静音性が高い
    風を通すだけのため、静音性が高いです。寝室や静かな場所での使用に適しています。
  • ③省エネ
    多くの電力を使用しないため、省エネルギーで経済的です。また、長時間連続して運転しても電気料金に大きな影響を与えません。
  • ④湿度調節が容易
    風の強さの調節等で部屋全体の湿度調節が細かく設定できます。

注意点

  • ①加湿能力に限界がある
    風を通すことでの自然な蒸発を利用するため、加湿効果が速やかではなく、外部環境の影響を受けやすいです。
  • ②フィルターの交換が必要
    フィルターが汚れると加湿効果が低下します。定期的なメンテナンスが必要で、フィルターの交換が必要な場合もあります。

ハイブリット式加湿器

複数の加湿方式を組み合わせたタイプの加湿器です。これにより、異なる加湿方法の利点を結びつけることで、より効果的な加湿と快適さを提供します。

特徴

  • ①効果的な加湿
    ハイブリッド式加湿器は、複数の加湿方式(超音波式、気化式、スチーム式など)を組み合わせて使用することにより、効果的な加湿効果を実現します。
  • ②細かな湿度制御
    環境や季節によって湿度の要求が変わる場合でも、ハイブリッド式加湿器は複数の加湿方法を切り替えて適切な湿度を維持することが可能です。
  • ③複数の便利機能を搭載
    ハイブリッド式加湿器には、空気清浄機能やアロマディフューザーなどの複数の機能が統合されていることがあり、これにより、1台で複数のニーズに対応できます。
  • ④効率の良い運転
    シーンごとに効率の高い加湿方式を選択できるため、省電力と快適性が両立しています。

注意点

  • ①複雑な操作
    ハイブリッド式加湿器には複数の機能や設定があることがあり、初めての人には操作が複雑に感じられることがあります。
  • ②メンテナンス
    加湿器の種類ごとにメンテナンスが異なるため、各機能のメンテナンスを適切に行う必要があります。

超音波式加湿器

超音波振動を使用して水を微細なミスト状にして室内に放出し、湿度を上げるタイプの加湿器です。デザインも豊富でインテリアやデザインにこだわる方にもおすすめです。

特徴

  • ①静音性が高い
    超音波振動を使用するため、非常に静かに動作します。寝室や静かな場所でも快適に使用できます。
  • ②微細なミストで身近に使える
    超音波振動によって生成されるミストは非常に高湿でデスク回りや身の回りでしっかり加湿できます。
  • ③エッセンシャルオイル対応
    一部のモデルはエッセンシャルオイルを添加してアロマディフューザーとしても使用できるため、リラクゼーションや心地よい香りを楽しめます。
  • ④省エネルギー
    電力を比較的少なく使用するため、エネルギー効率が良く、経済的です。
  • ⑤豊富なデザインとカラフルなライト
    デザインも豊富で一部のモデルはLEDライトを搭載しており、ミストと一緒にカラフルな光を楽しむことができます。

注意点

  • ①水質に注意
    使用する水質によっては、蒸発時に白い粉(ミネラルの残留物)が発生することがあります。
  • ②メンテナンス
    超音波振動部分にミネラルが堆積することがあるため、定期的なクリーニングが必要です。
  • ③加湿量制限
    ミストによる加湿能力には広がる限界があり、広い部屋ではファンを使ったりサーキュレーターやエアコンと併用したほうがいい場合があります。

便利な機能で選ぶ

イオン発生機や空気清浄の付いた。上質なお部屋の空気を目指したモデルや香りを楽しむアロマも使えるモデルもあります。ワンランク上のひとときを楽しむのもよいと思います。

「プラズマクラスター」や「ナノイー」など、イオン発生機能を搭載したタイプを選べば、空気中に浮遊する菌やウィルスの作用を抑制します。

最適な湿度を保つ「自動モード」、のどやお肌の乾燥に合わせた湿度をキープする「うるおい」モードなど、メーカーによって便利な運転モードがあります。 目的に応じて必要な機能を確認しておきましょう。

好みのアロマがセットでき、加湿の蒸気と一緒に香りが部屋に広がる機能です。女性に人気です。

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