エラーコードの内容を知るには

給湯器を使用していると、リモコンにエラーコードが表示されることがあります。 主な給湯器メーカーのエラーコードは使用者の利便性向上と安全な使用ができるよう統一されています。

実際にエラーコードが表示されたときは、取扱説明書やメーカーのホームページで検索して確認してください。

代表的なエラーコード

代表的なエラーコードについてご紹介します。

「111」は給湯の点火不良を指すエラーコードです。
ガスが着火しない、安定していないときに表示されます。 いったんスイッチを切ってガス栓やガスメーターを確認する、プロパンガスを利用している場合はガスの残量を確認してください。

「140」は過熱防止装置が作動している合図です。
給湯器本体からの異常過熱が起きている可能性があります。 非常に緊急性が高い状態ですので、使用をすぐに中止して、メーカーへ連絡しましょう。

「290」は中和器水位異常のエラーコードです。
水を中和する機器の故障、もしくは、中和器内部の詰まりや排水路の詰まりなどが起きている可能性があります。 中和器はガス給湯器の内部に搭載されている機器であるため、メーカーへ連絡しましょう。

「930」は中和器寿命機器停止というエラーコードです。
中和器の寿命を超えてしまったので、基本的に交換しなくてはなりません。なお、給湯器そのものの寿命は使用状況にもよりますが、構造上は10年ほどですので、修理をするより給湯器を交換したほうが安心の場合が多いです。

給湯器の故障で特に多いものに、お湯が出なくなる、が挙げられます。

給湯器は最終的に故障するとお湯が完全に出なくなります。 ですが、別の理由でお湯が出ない場合もあるため、まずは原因を探してみましょう。

スイッチが入っているかどうかを確認しよう

スイッチが切れているとお湯は出ませんので、スイッチが切れていないか電源が入っているかどうかを確認してみましょう。給湯器は電気で動くため、屋外にある電源コードが外れていないかも合わせて確認してください。

そして、温度設定が低く設定されている場合も熱いお湯が出なくなる原因ですので、温度設定も確かめてみてください。

ガスが遮断されていないか確認する

一般家庭ではガス給湯器もよく使われていますが、ガス給湯器でお湯が出ない原因としては、ガスが遮断されているということが挙げられます。

ガス栓が閉まっている場合はお湯が出なくなりますので、まずはガス栓を開けましょう。 ガス栓が開いていてもお湯が出ない場合もありますが、その場合はガスメーターが遮断されている可能性もあります。 遮断されている場合は、復旧作業をするようにしましょう。

また周囲でガス管工事が行われている場合もあります。 めったにあることではありませんが、プロパンガスの場合はガス切れになっていることもありますので、ガス会社に相談してみてください。

故障している可能性も

ガスや電源に問題がなくても、まだお湯が出ないという場合は給湯器そのものが故障している可能性があります。

手元に機器の説明書がある場合は、どのような故障やエラーが発生しているかを調べてみることがおすすめです。エラーコードは給湯器のリモコンから確認することができます。

さらに、水栓金具の不具合でお湯が出ない可能性もありますが、この場合は1ヶ所のみお湯が出ない状態になります。水栓のパッキンや部品交換が必要になるでしょう。 こうした作業は一般の方では難しく、間違った方法で修理をしようとすると、さらに状態を悪化させてしまう場合もあります。 故障の可能性が高い場合は、早めにメーカーへ連絡をして修理を進めていきましょう。

給湯器の交換となった際は、交換業者への依頼が必要になるため、ぜひコジマの給湯器駆け付けサービスへご連絡ください。

他の水回りとの兼ね合いが原因かも

便利な給湯器のお湯はり機能ですが、なんらかの原因で機能しなくなる場合があります。

故障ではないケースとしては、台所や洗面所などでお湯を出している場合があります。 水の場合だと複数箇所で使用して大丈夫でも、お湯は給湯器が一度に沸かせる湯量に限りがあるため、 給湯専用機能が働き、お湯はりが自動でストップします。

フィルターが汚れている場合は要注意

浴槽にあるお湯が出てくる部分（循環アダプター）のフィルターにゴミが溜まっていると、お湯はりができなくなるケースがあります。 お湯はりが完全に止まることは少ないですが、お湯の量が減少するトラブルが起きる場合もあるので、取り外して掃除をしてみましょう。

水道やガス栓が閉まっていることも

水道の元栓、ガスの元栓に問題がある場合は、お湯はり機能のほか浴室以外でもお湯が出なくなります。

給湯器を使用できなくなるケースとして意外と多いのは、給湯器の付近にペットがいたり、また給湯器周りを掃除したりしたとき、ガス栓に触れてしまうケースです。 ガス栓の向きが変わっていて、それを直したらお湯はりができるようになったという話は少なくありません。十分に開栓して確認してみましょう。

取扱説明書の確認を忘れずに

給湯器に原因があってお湯はりができないケースがあるので、取扱説明書は必ず確認しておきましょう。 多くはリモコンにエラーコードが表示されるため、説明書を確認し対処法を試してみてください。

原因を特定できない場合は、メーカーに診断してもらいます。特にガスを使用する機器は無理に自分で修理しようとせず、メーカーに修理を依頼してください。

耐用年数の10年を迎えている給湯器を使用している場合は、寿命による故障の可能性も高いため、交換することもぜひご検討ください。

給湯器は安定した温度でお湯を利用できることが理想ですが、時にはお湯の温度が安定しないこともあります。

お湯の温度差が少しであれば、外気温の影響など一時的なことなので、問題なく使い続けることもできます。 しかし、シャワーを浴びているときに急に冷たい水になったり、高温のお湯がでたり、不安定な状態が続くのであれば、給湯器の故障という可能性も高いです。

まずはよくある原因と対処法を確認していきましょう。

お湯はりの温度が不安定！お風呂のフィルターを確認しよう

給湯器は、オートタイプ・フルオートタイプなど、浴槽に自動でお湯はりをする機能が付いているものも多くなっています。

浴槽のお湯の温度が設定した温度と異なる場合は、給湯器の故障ではなく浴槽のフィルターが汚れている可能性もあります。 フィルターが汚れていたり、目詰まりをしていたりすると設定温度まで上がらないこともありますので、掃除をしてみることもおすすめです。

水圧の変化や混合栓の故障

給湯器のお湯の温度が安定しない場合は、水圧の変化が影響している可能性もあります。

一人暮らしではなく、家族と同居していると、同時にキッチンやお風呂でお湯を使うこともあるでしょう。 複数箇所でお湯を同時に使うと水圧に影響が出ますので、お湯がぬるくなることもあります。

こうした不具合を防ぐには、同時にお湯を使わないことです。また、水圧の変化が起きても温度を一定にするサーモスタット水栓への交換もおすすめです。給湯器の交換をお考えの際は、一度に沸かせるお湯の量を多くするため今の給湯器の号数よりも大きいものに交換する、という選択も検討してみてください。

その他に、混合栓の不具合や故障もお湯の温度を不安定にする要素です。一部の蛇口のみで温度の不安定がある場合は、蛇口交換も考えましょう。

温度の不安定は本体故障の前触れ。異音や異臭がするならすぐに交換！

給湯器を10年以上使用していたら、温度の不安定は本体故障の可能性が高いです。

さらに異音や異臭がしている場合はただちに使用をやめ、メーカーへ点検を依頼してください。 故障をしたまま使い続けると、さらに状態を悪くしてしまいますし、突然機能が停止して使えなくなる可能性もあるのです。 給湯器のメーカー修理や、新しい給湯器へ交換するまでの期間は、お湯が使えなくなってしまいます。

連日、お風呂を使えないのは特に困りますので、異変に気づいたら早めに対応することが必要。 給湯器の寿命は10〜15年程度とも言われていますので、長く使い続けている場合は買い替えもぜひご検討ください。