エラーコードの役割とは

給湯器のトラブルを知らせてくれるのがエラーコードです。

給湯器が正常に作動しておらず、リモコンに普段見かけない英数字が表示されている場合はトラブルが起こっています。
近年の給湯器は頻繁にエラーコードが表示されるという声が多いですが、これは危険防止の目的があります。 火災などの重大なトラブルが発生してからでは遅いので、トラブルが重症化する前にサインを出してくれるのです。

エラーコードは主要メーカー間で共通化されていて、詳細は取扱説明書に記載されています。 点検時期が迫っている場合は、88または888の数字が表示されます。 点検は必須ではありませんが、安全に給湯器を使用するために受けておくのが無難でしょう。

給湯器のエラーコード

例えば、30の数字が表示されたら、センサー全般にトラブルが発生しています。 まずは運転スイッチをOFFにし、それから再度ONにしてみましょう。 エラーコード31の場合はサーミスタにトラブルが発生しており、こちらも運転スイッチのOFF・ONにより解消します。

適切な対処をしてもエラーコードが消えない場合は、給湯器メーカーに連絡・修理の依頼をしてください。 そのまま使い続けると、故障につながる可能性があります。

短期間のうちにエラーコードが何度も表示される場合は、給湯器の寿命かもしれません。 寿命が近づいてくると、修理してもすぐにエラーコードが表示されたり、再び故障したりします。 給湯器設置から10年を超えているなら、いつ故障してもおかしくはありません。

一般的には7〜8年目くらいから、故障の頻度が顕著になるケースが多いです。 10年という交換サイクルは目安と考えて、たとえ設置から7〜8年であってもトラブルが頻発するなら交換時です。 最新型の給湯器は高機能・省エネ・温暖化抑制などのメリットがあります。

お湯も水も出ないとき

給湯器のお湯が出ない場合、水も出ないかどうか確認しましょう。

どちらも出ないなら、断水していないか、凍結していないか、ガスの元栓や給水栓が閉まっていないか確認が必要です。 ガスが遮断されていないか、ガスメーターも確認しましょう。表示ランプが赤く点滅しているときはガスが遮断されていますので、復帰作業が必要です。 また、プロパンガスの場合、ガスの残りが少ないと給湯器にガス供給できなくなる場合があります。

他にも、リモコンの電源が入っているか、ブレーカーが落ちていないか、給湯器本体の電源コードがコンセントにささっているかチェックしてください。

もしお風呂場や洗面所だけでお湯が出ないといったように、一部だけでお湯が出ない場合は水栓の故障が考えられます。 それも問題ない場合は、給湯器の不具合である可能性が高いでしょう。

お湯が出にくい場合であれば、給湯器の給水水抜き栓の先端にはストレーナというフィルターがありますので、そこにゴミなどが詰まっていないか確認し、掃除をしてみるのも良いでしょう。

給湯器のトラブルの場合

給湯器のリモコンにエラーコードが表示されていないか見てみましょう。

エラーコードの内容は取扱説明書にもメーカーの公式サイトにも記載がありますので、対応可能なら解消できます。 エラーコードは主要メーカーは共通していますが、自力で対処できない場合はメーカーへ修理を依頼してください。

10年以上使用している場合は本体寿命の可能性が高く、本体交換になることもあります。

豪雨による不具合も

大雨や台風などの自然災害時に、給湯器の不良が起こることはあります。

給湯器内には安全装置があるため、それが作動すると給湯器が自動的に動かない状態になります。 リモコンに「111」のエラーコードが表示されることが多いですが、これは点火不良を意味しており、とても広い範囲に原因が考えられるのです。

電源を切ってしばらくしてから再度稼働すると動いてくれることもありますが、自分でわかる範囲でチェックしても解消しない場合には、メーカーへ速やかに連絡しましょう。

安全システムの作業・エラーの表示

お湯はりが機能せず入浴できないトラブルが発生したときは、いくつかの原因が考えられます。 中でも多いのはなんらかの部品が摩耗・破損し、安全システムが作動して広範囲の作動を抑制しているケースです。

まずはリモコンにエラーコードが表示されていないか確認し、説明書に記載の対処法を試してください。

なかにはメーカー修理が必要になることもあります。 古い給湯器が故障した場合の修理代は、2万円近くかかることが多いため買い替えもおすすめします。

配管・フィルターの詰まりによる不具合

配管やフィルターにゴミが詰まり、お湯はりができなくなる不具合がでる事例もあります。フィルターは自分で掃除が出来る部分であるため、浴槽の循環口を取り外しフィルターを掃除してみましょう。

また寒冷地では配管自体が凍結し、お湯の供給ができなくなっている可能性もあります。 改善しない場合はメーカーに診断してもらい、修理が必要か交換をするか判断します。

給湯器の温度が安定しない場合は、給湯器以外の部分が故障している可能性があります。 必ずしも給湯器が故障しているわけではありませんので、各部をしっかりと点検することも重要になってくるでしょう。

混合水栓の故障

温度が安定しない場合は、混合水栓が故障している可能性もあるのです。

混合水栓は、その名の通り、お湯と水を混合して適度な温度に調整するものになっています。 特に浴室によく設置されているサーモスタット式の蛇口は、ハンドルで温度を調節することが出来るので、この温度調整ユニットが故障すると温度の不安定が起きやすくなります。

蛇口の修理・交換を行うことでトラブルが解決されます。

水圧の低下

複数の場所でお湯を出すと水圧が弱くなり、お湯と水を混ぜて適温にしているバランスが崩れ、温度が不安定になります。

同時にお湯を使う機会を減らす、または水圧変化に対応するサーモスタット付きの混合水栓へ交換することでもトラブルを解消することができます。最新の給湯器は、水圧変化の影響を受けないQ機能が搭載されているため、古い給湯器は交換を検討しても良いでしょう。

また複数の場所でよくお湯を使用するご家庭では、十分なシャワーの水量を確保するため号数が大きいものを選ばれることをおすすめします。

給湯器の経年劣化

もちろん給湯器自体が故障している可能性もあります。

給湯器が故障する原因はさまざまですが、経年劣化によって故障することもありますので、耐用年数の10年以上使用している場合は、交換するのが良いでしょう。 特にお湯を使う機会が増える冬場は、給湯器に負担がかかり壊れやすい傾向にあるため、不具合があれば早めに交換しておくと安心です。