給湯器のタイプについて

一般家庭向けの給湯器には、「オートタイプ」と「フルオートタイプ」があります。

どちらのタイプもスイッチを操作するだけで、自動でお湯張り、追い焚きなどを行ってくれるため、いつでも温かいお風呂に入ることができます。湯船にゆっくり浸かりたい方にとっては、必須の機能といえるでしょう。

ただ、「オートタイプ」と「フルオートタイプ」には若干の違いもあります。給湯器を選ぶ際には、これらの違いについてもよく調べておかなくてはなりません。

オートタイプの給湯器の特徴

オートタイプの給湯器には、お湯張り機能が搭載されています。湯量や温度などを設定しておくことで、自動でお湯張りを行ってくれます。

お湯が減ったときは、足し湯をすることで、一定量のお湯を継ぎ足してくれるのです。

保温機能も搭載しているため、お湯の温度が下がったときには、自動で設定温度に上げてくれます。

フルオートタイプの給湯器の特徴

フルオートタイプの給湯器は、オートタイプの機能に加えて、より便利な機能が揃っています。

水位センサーを搭載しているため、浴槽内のお湯の量が減ると、自動的に設定量までお湯を継ぎ足してくれるのです。オートタイプの給湯器のようにボタン操作の手間がかからない点と、水位管理されているためお湯があふれることがない点がメリットです。

またフルオートタイプには、排水時に自動で追い焚き配管に残ったお湯を洗い流す自動洗浄機能がついています。

オートタイプとフルオートタイプの違い

このように、オートタイプとフルオートタイプには、機能面の違いがあります。

手間を省きたい方には、フルオートタイプの給湯器を選んだほうが重宝することでしょう。

一方、オートタイプの給湯器は、少しだけ価格が安いのが利点です。同じ号数の給湯器で比較した場合、オートタイプの方が1万円程度安い価格となっています。機能性よりも価格を重視する方には、オートタイプの給湯器のほうがおすすめです。

給湯器の設置タイプを確認しよう

今お使いの給湯器の設置タイプを確認しましょう。

戸建ての場合、屋外への据え置きや浴槽隣接設置、壁掛けタイプなどがあります。

マンションなどの集合住宅では、壁掛けベランダ設置のほか、パイプスペース（PS）と呼ばれる場所への設置があります。PS設置タイプは、外から給湯器が見えるものに関してはPS標準設置タイプ、扉の中にある場合はPS扉内設置タイプとなり、給排気方法・排気方向・排気筒の長さなどで細かく分類されます。このタイプはプロに機器選定をお任せください。

号数を確認しよう

給湯器には給湯能力を示す号数があります。現在使っている号数は16号・20号・24号のいずれかを確認しましょう。わからない場合は、型番から判断することも可能です。

目安として、16号は1人暮らしから同時使用が少ない2人暮らし向け、20号は2人暮らしから3人、24号は4人以上の大家族向けとなります。

もっとも、夕方などにお風呂とシャワー、キッチンや洗面所を同時に使用する機会が多く、お湯の出が悪くなるなどして不快に感じている場合は、号数アップがおすすめです。

追い焚き機能があるか

現在の給湯器に追い焚き機能はありますか。

追い焚きができないタイプには給湯専用や高温水供給があります。高温水供給は、浴槽に高温のお湯を足して沸かすタイプとなります。こちらのタイプは追い焚き配管が無いため、交換後も同じタイプの給湯器へ交換となります。

一方、追い焚きできる給湯器には、オート・フルオートがあります。オートからフルオート、フルオートからオートタイプへの交換は可能です。

暖房機能があるか

現在、ガス床暖房や温水式の浴室乾燥機能が付いている場合は、給湯暖房熱源機を選ぶことが必要です。

床暖房が無い場合は1温度、床暖房がある場合は2温度、また床暖房の数によって選ぶ機器が変わります。

エコジョーズ・省エネ性で選ぶ

給湯器はどんどん進化をしています。ガス代を抑えたいといった際は、エコジョーズなど省エネ機能の高い機器を選びましょう。

エコジョーズは排熱を利用するので、従来の給湯器よりガス消費量を抑えて、効率的にお湯が沸かせます。

熱すぎるお湯が出たり水が出たりする

給湯器のお湯の温度が熱くなったり水が出る原因として設定温度が正しく設定されていなかったりガス栓や給水元栓が開いた状態になっていることが考えられます。また、気温の影響によって熱湯や冷たい水が一時的に出てしまうこともあるでしょう。

しかし、これらの原因が当てはまらないのにもかかわらず熱すぎるお湯が出るときや水が出るときには、給湯器の故障が原因で起きているかもしれません。

給湯器本体が故障してしまうと正常に使用することはできません。寿命を迎えた給湯器は修理をしても、また新たなトラブルにつながることもあるので、新しい製品に交換することも検討してみると良いでしょう。

給湯器から煙が出ている

給湯器から白煙や黒煙が出ているときは、場合によってすぐに交換が必要です。

白煙は、水蒸気により発生していることが多く、長時間にわたって目に見えるような煙でなければ問題ありません。

しかし、黒煙の場合、内部にホコリやゴミが溜まり煙を発生させている可能性があります給湯器周りに物が置かれている場合や、経年劣化により正常に給気・排気が出来ない場合などに不完全燃焼を起こし、黒煙が発生します。

不完全燃焼は人体に害がある一酸化炭素が発生するため、すぐに使用をやめ、給湯器周りを点検し、古い給湯器の場合は交換を行ってください。

異音がする、爆発したような音が出る

給湯器を長く使用していると今まで聞いたことのないような異音が聞こえてくることがあります。

たとえば、「ポン」という音や「ピーッ」という聞きなれない音です。これらの異音は、不完全燃焼やガス漏れが起きている場合やファンモーターの不具合によって引き起こされることが多く、爆発したような音が出ることもあります。

長年にわたって古い給湯器を使用していると異音が発生しやすくなりますが、これらのトラブルは新しい給湯器に交換するタイミングの目安となります。異音が気になったときには、そのまま放置せず修理や交換を検討してみてください。

給湯器のエラーコードを確認

給湯器にトラブルが起きたとき、リモコン側にエラーコードが表示されます。エラーコードは、数字やアルファベットなどで表記されるのが一般的です。 エラーコードを確認することで、どのように対処するかの判断材料が得られます。

給湯器メーカーのエラーコード例

エラーコードについては、給湯器メーカーによって表示内容が異なる場合もあります。 代表的な給湯器メーカーのエラーコードの例については、以下の通りです。

• 「1」給湯サーミスタ異常
• 「5」給湯連続燃焼不良
• 「L」ふろ点火不良
• 「E-3C」感震器作動
• 「990」運転停止
• 「99」機器運転停止

その他のエラーコードは、説明書またはメーカーサイトをご確認ください。

エラーコードが出たときにやること

エラーコードは誤操作でも表示されることもあるため、給湯器の取扱説明書を読んで、エラーコードの意味を確認するようにしてください。

もしも、故障が原因でエラーコードが表示された場合には、給湯器の修理・または交換が必要です。すぐに給湯器の使用をやめて、購入した給湯器のメーカーへ修理を依頼するようにしましょう。

給湯器を交換したほうが良いケースとは？

「頻繁に給湯器の運転が停止する」「お湯の温度が安定しなくなった」「エラーコードがいつまで経っても消えない」このような症状が見られるときは、給湯器の交換も検討してみると良いでしょう。

給湯器には寿命があり、故障したままでは使い続けることができません。10年以上の古い給湯器は、エラーコードが頻繁に出ることやトラブルが起こるリスクが高くなります。

突然給湯器が壊れてしまうと、お風呂に入れなくなり、日常生活に支障をきたしてしまうことでしょう。 古い機器のエラーコードでお困りの方は、給湯器の交換業者またはコジマの給湯器駆け付けサービスへご相談ください。