オートとフルオートのどちらがいいの？

給湯器のオートタイプとフルオートタイプ、フルが付くか否かで、何が違うのでしょうか。

オートタイプはリモコン操作一つで、自動的にお湯張り、保温ができ、追い焚きボタンを押せば、温め直してくれる機能が付いています。

一方で、フルオートタイプの場合、オートタイプの機能に加えて、温かいお湯を足してくれる足し湯機能と、浴槽の水を抜いた際に追い焚き用の配管を自動で洗浄してくれる機能も付いています。

共通でできること

給湯器のリモコンで、希望する温度と湯量を設定します。

温度の上限などはありますが、たとえば、38℃で18L、40℃で20Lといった設定が可能です。湯量は水位線のイラストが出るので、量でわかりにくくても目分量で設定が可能です。 設定後に自動湯張りボタンを押せば、希望の湯量まで沸きあがり、お風呂ができると、音声とメロディーで教えてくれます。 希望が変わらなければ、それ以降は自動湯張りボタンを押すだけで、自動的にお風呂ができます。

リモコンが入っている間は保温し続けてくれ、お湯がぬるくなったなと思った場合やもっと温めたいと思えば、追い焚きボタンを押せば、沸き直してくれるのも便利です。

入浴する人が多いなら

ほかの家族が入浴した後、湯量が少なくなり、手動でお湯を足さなければならにことが多い場合、自動足し湯機能があるフルオートタイプのほうが便利です。

オートと同じく一定時間ごとの追い焚きだけでなく、人が浴槽に入ったことを検知して、自動的に設定した水位までお湯を足します。水位センサーがあるため、残り湯がある状態で足し湯や自動湯はりを行ってもお湯があふれることはありません。

配管洗浄をつけたいなら

浴槽の配管に残ったお湯は雑菌繁殖のもと。オートタイプでも一時的にお湯はりや足し湯を行うことで配管内を洗い流すことはできますが、フルオートなら排水時に自動で配管内を洗い流す機能がついています。次にお湯はりをした時もきれいな配管を通るので、手間なく洗浄したいならフルオートがおすすめです。

コストを抑えたいなら

コスト面でいえば、機能が少ないオートタイプのほうが、基本的に価格は安いです。もっとも、価格差は約1万円となりますので、便利なほうを優先しフルオートを選んでも良いでしょう。

どんな給湯器を選んだら良いのか？

給湯器にはいろいろな種類があるため、どれを選んだら良いか迷ってしまう方も多いことでしょう。

給湯器の選び方で悩んだときは、まずは「設置タイプ」、「号数」、「機能面」、「省エネ性」の4つのポイントに注目してみると良いです。

給湯器の設置タイプ

一般家庭向けの給湯器は、「戸建て用」と「集合住宅用」に分けられます。

戸建て用の給湯器は、据え置きタイプ、壁掛けタイプ、浴槽隣接設置タイプなどがあります。浴槽隣接設置タイプは、浴槽に2つ穴があることが特徴です。基本的には屋外に設置して使用するタイプです。

集合住宅用は、アパートやマンションなどの物件向け給湯器のことです。戸建て住宅と違って、集合住宅では給湯器の取り付け場所が限られています。ベランダやバルコニー、共用廊下に設置するほか、狭い物件では室内に給湯器を取るケースもあります。

集合住宅用の給湯器の種類は、壁掛けベランダ設置タイプ、PS設置タイプ、PS扉内設置タイプなどです。特にPS設置系は設置枠も交換が必要となることがあるため、機器選定はプロにお任せください。

給湯器の号数

給湯器の号数は、「16号」、「20号」、「24号」などが一般的です。どの号数にするかで迷ったときは、これらの中から選んでみると良いでしょう。

給湯器の号数が大きくなるほど、一度にたくさんのお湯を作ります。お湯の消費量が多いご家庭では、20号や24号がおすすめです。1人暮らしや2人暮らしなど、同時に給湯することが少ない少人数世帯では16号でも間に合います。

ただ、2人世帯でも浴室シャワーとキッチンでの同時使用が多い場合や家族や友人がよく泊まりに来るといった場合は20号がおすすめです。

給湯器の機能

給湯器には、追い焚き機能、暖房機能などが搭載されたものがあります。

基本的に追い焚き機能が現在ついている方は、同じく追い焚き付きのオート・フルオートをお選びいただくと不便がありません。

現在追い焚き機能がついていない方は、追い焚き付き給湯器への交換は配管工事が必要になるため、同じく追い焚き無しの給湯専用タイプからお選びください。

追い焚き機能がなく、高温の足し湯機能がある場合、高温水供給式となります。

床暖房や温水式浴室乾燥を使用している場合は、給湯暖房熱源機を選びます。給湯暖房熱源機にも、オート・フルオートタイプがございます。

給湯器の省エネ性について

エコジョーズタイプなら、排熱を利用し効率よくお湯を沸かせるため、月々のガス代がお得になります。

特に床暖房をご使用の方や、家族が多く追い焚きやお湯はり・同時給湯も多いご家庭はエコジョーズタイプを選ぶことで、ランニングコストが抑えられます。

お湯は毎日使うものなので、交換を機にエコジョーズタイプをお選びいただくこともおすすめです。

湯温が不安定な場合

特定の水栓においてお湯がぬるいのであれば、水栓金具にトラブルが発生している可能性があります。これは金具交換により問題は解決します。

ただし、すべての水栓で同様の問題が起こっているなら、高確率で給湯器にトラブルが発生しています。 給湯器の中にある燃焼機器の不具合、温度・水量センサーの不具合など、経年劣化が原因の故障の可能性が高いです。まずはメーカー点検を依頼するか、10年を超えているなら交換するのが得策です。

古くなった給湯器は、修理してもすぐに不具合が発生する・故障する確率が高くなります。

煙が出ているときに考えられる理由

黒い煙が出ている場合、不完全燃焼だと考えられます。

不完全燃焼により発生する一酸化炭素は人体に害があるため、使用をやめて、本体点検を行ってください。給湯器の給気・排気口にゴミが溜まっていないか、物でふさがれていないかを確認してください。煙が出続ける場合、修理を依頼するか、10年以上使用している機器に関しては交換をお考え下さい。

白い煙が出ている場合は、水蒸気である可能性が高いです。寒い時期に息を吐くと白くなるのと同じ原理であり、これは故障ではありません。ただし、白い煙が常に出続ける、排出量が異常に多い、といった場合は修理が必要になる可能性もあります。

ガスの臭いがするときは特に注意を

プロパンガスを使用しているご家庭ですと、ガス残量がわずかになると臭いが発生することがあります。「そろそろガスの交換時」という状況でガス臭くなった場合は、残量が関係していることが多いです。

一方で、ガス残量が十分にあるのにガス臭い場合は、給湯器の故障が考えられます。内部でガス漏れが起きている状況も考えられるため、早めの点検・修理を検討しましょう。

修理費用が高額になる状況ですと、交換したほうがお得になることが多々あります。

給湯器のエラーコード

エラーコードは、給湯器に何かしらの不具合が起こったときに表示されます。「001」、「102」、「1」などといったように数字で表示されるため、取扱説明書などを確認して、内容を調べておかなくてはなりません。

エラーコードの例

エラーコードにはどのようなものがあるかについて、簡単に見ていきましょう。

「002」は、水位設定不良が起こったときに表示される数字です。いったん、浴槽内の水を抜いて空にしてから再操作をすることで、解消できる場合があります。

「013」は、長期間連続使用警告を示す数字です。このエラーコードが出たときは、運転を35分以上停止させて、様子を見ます。

「111」は、給湯点火不良を示す数字です。ガス元栓の元栓が閉まっていないかを確認してみてください。

これらのエラーコードは、各メーカーや機種によって異なるため、確認が必要です。

もしもエラーコードが表示されたら？

エラーコードは誤操作が原因で表示されることがあります。その場合は、いったん給湯器の使用を停止したうえで、再起動させると元に戻る場合がありますので、試してみると良いでしょう。

エラーコードが消えない場合や何回も表示される場合は、給湯器やリモコンなどが故障している可能性が高いため、まずは給湯器のメーカーへ問い合わせてみてください。

エラーコードが出たら交換を検討してみる

エラーコードが表示されたままの状態で使用を続けていると、不完全燃焼などの問題が起こることがあります。古い給湯器や、エラーコードが頻繁に出る場合は、注意が必要です。

また古い給湯器は修理費が高くつくことやメーカーに部品がなくて修理不可となることもあるため、買い替えを検討してみるのも良いでしょう。

交換をご依頼の際は、コジマの駆けつけサービスへぜひお問い合わせください。