まずは説明書を確認しよう

給湯器を使っていると、予期せぬタイミングでトラブルが発生することがあります。給湯器が正常に作動しないときは、何らかのエラーコードが出ていることも多いので、まずはリモコンをチェックしてみましょう。

エラーコードが出ても、対処の仕方がわからないという場合には給湯器の説明書を確認します。説明書をなくした場合でも、メーカーのHPなどで確認できることがありますので、まずはどのようなエラーであるのかを調べましょう。

エラーが出ると、故障かと焦ってしまいがちですが、簡単に直ることも少なくありません。エラーコードの説明を見ると、どこで不具合が発生しているのか、不具合が出る原因などを知ることができます。軽微な不具合であれば、運転スイッチを切って再操作することで、改善できることも多くなっています。

給湯器側の不具合ではなく、ガス栓が閉まっていることで作動できない場合もありますので、ガス栓も確認してみましょう。

エラーコードのなかでも88や888などは、点検の時期が近いことを知らせるために表示されます。不具合がなければそのまま使い続けることもできますが、より安全に使い続けるためにも、点検の依頼を検討してみましょう。

自分で対処できない場合

エラーコードが出ても、簡単な操作で直ることも少なくありません。しかし、再起動をしても状態が改善しない、エラーコードで修理点検が必要と出た場合は、早めに給湯器メーカーに相談するようにしましょう。

不具合があるまま使い続けると、さらに状態が悪くなり、修理に多くの費用が発生する可能性もあります。場合によっては、機器が完全に壊れて交換が必要になるかもしれません。完全に壊れてしまうと、しばらくお湯が使えないことになってしまいます。

機器の交換は即日ではできないこともあるので、不具合が続く場合は早めに対処しておきたいところです。長年使い続けている機器は寿命の可能性もありますので、早めに交換を行っておくと安心です。

給湯器のオートとフルオートはここが違う！

給湯器のオートとフルオートは、お風呂の機能で大きな違いがあります。もちろんどちらも自動なのですが、フルオートのほうがよりきめ細かな対応をしてくれるので、より快適にお風呂を使うことができるようになっています。

それぞれの機能を使った一連の流れは以下の通りです。

オート

お湯張り：リモコンの自動ボタンを押すだけで、設定温度通りに設定湯量まで自動でお湯張りします。
↓
保温と温め直し：浴槽に溜めたお湯の温度を管理し、約30分ごとに温度を検知し温度が下がっていると自動で設定温度まで追い焚きします。

足し湯：現在の水位に関わらず、スイッチを押すことで約20Lのお湯を足します。

フルオート

お湯張り：リモコンの自動ボタンを押すだけで、設定温度通りに設定湯量まで自動でお湯張りします。
↓
保温と温め直し：浴槽に溜めたお湯の温度を管理し、温度が下がると自動で設定温度まで追い焚きします。
↓
足し湯：設定湯量から一定量水位が下がったことを検知し、自動的に足し湯して設定湯量まで戻します。
↓
配管掃除：浴槽のお湯を排水する時に新しいお湯を使って追い焚き配管内を自動洗浄します。※配管自動洗浄機能が付いているものに限ります。

ファミリーにはフルオートがおすすめ！

前述した通り、フルオートは水位センサーにより、湯量を設定通りに自動管理してくれます。オートでは人が目で見て手動でお湯を足さなければなりませんが、自動足し湯機能があれば誰かが使った後でも常に十分な湯量が保たれることになるのです。

また、浴槽内に残り湯がある状態で自動湯張りボタンを押すと、オートでは設定湯量では止まらずに、湯量にバラつきがある状態で追い焚きをします。場合によっては湯船からお湯がどんどん溢れてしまうような場合もあります。

フルオートでは残り湯量に関係なく、新たに設定して水位まで湯量を自動調節して追い焚きしてくれるので、常に一定の状況を保つことが可能です。もちろん水位センサーがあるので、フルオートでお湯が湯船から溢れてしまうようなことはありません。

複数の人がお風呂を使うファミリーや何度もお風呂を使う人の場合、すべてお任せのフルオートのほうが便利で無駄なく使えるでしょう。