オートタイプとは

給湯器のオートタイプはお湯張りから、追い焚き、保温までをオートで行ってくれます。

自動保温機能は、基本的に約30分ごとにお湯の温度をチェックします 設定により、4時間→2時間→1時間→0→8時間→6時間の切り替えが可能です。

自動追い焚きと自動保温の時間は連動します。

フルオートタイプとは

フルオートタイプは、お湯張りから、追い焚き、保温に加えて、足し湯もオートででき、配管自動洗浄機能も付いています。

浴槽に人が入ると自動で検知し、ぬるくなったお湯を沸き上げてくれるので、快適で無駄がありません。浴槽の湯量が設定した水位より減ると、自動的に足し湯もしてくれます。

さらに、入浴後にお風呂の栓を抜くと、追い焚き配管を新しい水（危機によってはお湯）で洗い流してくれるので、常に清潔なお風呂に入れるので安心です。追い焚きのお湯は浴槽のお湯を取り込んで温め直して、浴槽に戻すという循環の仕組みになっています。そのため、配管内に入り込んだ汚れや水垢などが、浴槽の栓を抜くだけで自動的にきれいな水でサッと洗浄してくれるのは安心です。

どちらがおすすめか？

フルオートタイプのほうがオートタイプより価格は高くなるので、自動足し湯などの機能が不要な際、または一人暮らしの方、予算を抑えたい方ならオートタイプでも十分満足できます。

一方で家族が多く、ほかの家族が入った後の浴槽のお湯が少なくなっていたり、温度がぬるくなってしまったりして困るというときには、フルオートタイプがおすすめです。水位が下がると自動で検知して、足し湯をしてくれるから、あとから入浴する方も快適です。

また、自動保温されていても、入浴している間にぬるく感じて、追い焚きボタンを何度も押すことがある方や、熱めのお湯が好きな方はフルオートタイプが便利に使えます。時間設定による自動保温機能のほか、入浴検知による自動沸きあげで、常に設定温度を保つことが可能です。

戸建てに適した給湯器

戸建てに給湯器を設置する場合、壁掛け・据え置き・浴槽隣接設置タイプが適しています。

新しい製品に交換する際には、既存のタイプを設置し直すこともできますが、設置条件を満たしていれば、据え置きから壁掛けなど新しいタイプの給湯器に変えることも可能です。

マンションに適した給湯器

マンションに給湯器を設置する場合、事前に設置状況を確認する必要があります。

基本的にそれぞれのマンションの設置状況に合わせて適した給湯器を選ばなければいけません。そのため、設置できる給湯器のタイプは、壁掛けベランダ設置、PS設置、PS扉内設置などに限られてしまいます。

今使っている号数を確認する

給湯器は、16号・20号・24号の3種類のタイプが用意されています。

16号は単身世帯におすすめとなっている一方で、20号は2人家族、24号は4人家族に適しています。号数によって湯量に違いがあるので、日常生活で不便のない号数を選んでみると良いでしょう。

給湯することが多い場合は、号数をアップして新しい給湯器に変更すると不便さを感じません。ただし号数アップはガスメーターの交換が必要となることもあります。

追い焚き機能があるか

給湯器は、追い焚きできない給湯専用・高温水供給と追い焚きできるオート・フルオートに分けられます。

単身世帯であれば追い焚きができないタイプでも問題ありませんが、家族が多いご家庭には浴槽のお湯を効率よく温め直す追い焚き機能付きの給湯器がおすすめです。

現在追い焚きが無い機器から追い焚き付きの給湯器へ交換したい場合は、配管工事が必要となる点にご注意ください。

暖房機能があるかも確認

床暖房や温水式の浴室乾燥など暖房機能がある場合には、給湯暖房熱源機を選びます。

給湯暖房熱源機は、追い焚き等の機能がついているほか、床暖房や浴室乾燥などの高温・低温のお湯を供給する機能を備えており、温水を利用して無駄なく温かい空間を作り出すことができます。床暖房の数、浴室乾燥の使用の有無により、選ぶ機器が異なります。

エコジョーズ・省エネ性で選ぶと節約につながることも！

エコジョーズは、省エネ性が高く少ないガスの量でお湯を温めることができます。しっかりと節約しながら効率良くお湯を沸かせるのもメリットです。

特にガス代が高いと感じている方は、節約効果を期待できるエコジョーズを選んでみてはいかがでしょうか。

給湯器は定期メンテナンスを正しく実施していても、いずれ故障するときがやってきます。

住宅やクルマは消耗品と言われますが、同じく給湯器も消耗品です。10年を超えて使用している場合は、いつトラブルが発生してもおかしくありません。多くの給湯器メーカーは10年での交換を推奨しており、これはトラブルの発生率が高くなる時期だからです。

給湯器は周辺環境の影響を受ける性質があり、空気がきれいな場所だと長持ちしますが、逆に空気が汚れていると寿命を短くします。たとえば、クルマ通りの多い道路、海岸の近くなどに設置されている給湯器は、10年経たずに故障するケースが多く見られています。

お湯が出ない原因と対処法

水は普通に出るのに、お湯が出ないという場合は真っ先に給湯器の故障を疑いましょう。

給湯器にエラーが発生し、一時的にお湯が出ないのであれば、取扱説明書に従ってエラーを解除すれば元通りになるはずです。

リセットをしても解消しない場合は、給湯器自体が故障していると考えられます。もしくは古くなることによる著しい機能低下も疑われるでしょう。

最も注意するべき症状とは

ガスの臭いがする場合は、給湯器からガスが漏れている可能性があります。そのまま使い続けるのは大変危険ですから、ガスの元栓を閉めてから早めにメーカー点検を依頼しましょう。

焦げ臭い、爆発音が生じる、黒い煙が出ている場合は、不完全燃焼を引き起こしています。古い給湯器の場合は本体の交換が必要です。

これらの症状はいずれも放置すると人体に害があるほか、事故につながるため、ただちに使用をやめて対応してください。

給湯器の周りから水が漏れていたら

寒冷地や冬場、配管が凍結している状態でよく発生します。または給湯器の部品が経年劣化することでも起きるトラブルです。

凍結の可能性が低い場合は、本体交換のサインとなりますので、修理よりも交換が必要となるでしょう。

エラーコード032が表示された場合

お風呂で自動湯張りをする際に、浴槽の栓の閉め忘れが検知されたときに表示されるエラーコードです。

お湯張りしたくても、栓が閉まっていなければ、いつまでも設定された水位にお湯が張れず、お湯が排水され続けてしまいます。これを防ぐために、エラーコードが表示されます。

エラーコード032が表示された際は、まずは浴室に行って、浴槽の栓がしっかり閉まっているか確認しましょう。完全に閉め忘れているケースはもとより、閉めたつもりが、傾いていてしっかり閉まっていない場合や緩くて、お湯が漏れ出ているケースがあります。

栓が閉まっていたら

浴槽の栓が閉まっているのに、エラーコード032が出た場合は、お湯張りができない別の状況が考えられます。

循環口のフィルターが、ゴミや汚れで詰まっているかもしれません。お湯張りをする際は、ポンプ循環で機器の内部にお湯を引き込み、浴槽にお湯があるかどうか確認する仕組みになっています。循環が悪いと浴槽にお湯がないと判断してしまい、エラーコード032が表示されることもあります。

フィルターの掃除を行ったのにエラーコードが改善しない場合、ほかの機器の故障や不具合が考えられますので、まずはご使用中の給湯器メーカーに問い合わせてください。

エラーコード610が表示された場合

燃焼ファンに異常が生じている場合か、燃焼ファンが回転をしているのに回転が検知されない場合に表示されるエラーコードです。

まず、運転スイッチを切って再操作をしてみましょう。スイッチを入れ直して、エラーコードが消えれば、そのまま問題なく使うことが可能です。

スイッチを入れ直してもエラーコードが出続ける場合、給湯用燃焼ファンモーターや電装ユニットなどの故障のおそれがあるため、ご使用中の給湯器メーカーに相談しましょう。

修理にあたって、交換すべき部品の保有期限が過ぎていると修理ができず、給湯器本体の交換が必要になることがあります。その際は、コジマの給湯器駆け付けサービス等交換業者にご依頼ください。