ブックタイトルコジマビジネスクラブ情報誌NEWBIZ[ニュービズ]Vol.25

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概要

コジマビジネスクラブ情報誌NEWBIZ[ニュービズ]Vol.25

部下のモチベーションを上げるために大切なこと「主体的に仕事と関わらない」「自分自身に問題があることに気付いていない」などの課題を抱える部下は、周囲とよい関係を築くことが難しく、仕事に支障をきたしていることが予想されます。そんな部下の自己変革へのモチベーションを高めるためには、昇給や昇格といった外的要因だけでは限界があることが知られています。一方で、仕事自体に興味を持って心の中から「仕事をしたい」と思う内的要因があれば、高いモチベーションを維持することができると言われています。UP大切なこと?「自分は出来る」と自信を持たせようでは3つの事例を参考に、部下のやる気を高め、主体的に仕事と関わるためのコーチングのポイントを紹介しましょう。事例1の若手のBさんの場合、仕事の経験が少なく、新しい仕事にチャレンジした時の成功体験がありません。Bさんは「新しい仕事は自分にできるだろうか」と失敗を恐れ、なかなか行動に移せなかったのではないでしょうか。こういう時は、上司が部下を支援することが大切です。部下はどうしていいかわからな実践ポイントいのですから、最初は丁寧に教えましょう。1まず、上司が見本をみせます。2どうしてそうしたのか、行為の理由をつけて説明します。3部下に実践させます。4できたこと、うまくいかなかったことをフィードバックします。これにより、少しずつ、早めに「できた」という実感を持たせ自信につなげましょう。UP大切なこと?部下の気持ちを受け入れよう事例2のDさんのような、年上の部下がいることも一般的になってきました。この場合、やりにくさ、気まずさを感じているのはCリーダーだけではありません。Dさんも同様に感じているから、何となくCリーダーに連絡や相談がしにくく、独断で仕事をこなしていたのかもしれません。お互いの意思を疎通させるために、思い切って上司から複雑な心境を相手に伝えてみるのはどうでしょうか。「このような立場になり、私自身も難しさを感じています」と率直に伝えたら、部下も心を開くかもしれません。相手から不満やいら立ちが口をついて出た時も、上司はそれを受け止めます。年上に対する敬意を保ちながら、上司としての自分の役割を伝え、新たな関係を構築していきましょう。仕事を指示する時は「周囲のお手本となってもらいたい」と、期待を込めて伝えるのがよいでしょう。UP大切なこと?仕事を自分で決めさせよう事例3のFさんの場合、一見やる気があってうまく仕事ができているように思えます。おそらくFさん自身も「自分はやるべきことをやっている」と、自身を肯定する気持ちがあるでしょう。しかし、それが上司や上層部が望む内容ではない場合、Fさんの行動が独りよがりになってしまいます。Fさんはそれに気付いていないのです。この場合、上司は部下の現在の行動が問題であることを指摘し「今のやり方では良い結果にならない」ということに気付かせることが必要です。さらに部下自身が自分の非を認め、やり方を変えようと「自己決定」する方向へと促すことが大切です。それは、上司が「やり方を変えろ!」と繰り返し指示することで実現するものではありません。部下自身が「このままではまずい」「上司が言っているのはこういうことか!」と理解して、自分のやり方を自主的に方向転換するよう、サポートしていくことが大切です。コーチングポイント上司自身の指導の仕方を見直そう!部下のやる気を高め、仕事に当事者意識を持って取り組んでもらうように促す「コーチング」。この技術を上司が用いる際、部下を成長させる以前に、上司自身の考え方や行動を見直す、つまり上司自身が変わることが求められます。なかなか成長しない部下に対して「成長しないのは部下のせいだ」「自分はちゃんと指導している」といった色めがねで相手を見ることはせず、相手をよく観察し、話を聞く、といった姿勢で部下と向き合うことが大切です。3