日本の祭

大海の放下

愛知県
この祭りの中には、日本古来の祭りの姿が見える。この踊りは盆踊りである。「ほうか」という言葉は、すべての執着をすて去ることを意味する禅の言葉である。安土桃山時代には、放下師といわれる芸能の一派があったが、その流れをくむものなのかもしれない。農村地区であるこの土地は、三方山に囲まれ豊川のほとりに開けた田園風景の美しいところだが、今では限られた場所で踊られている。灯籠を先頭に、鉦や笛を鳴らし、浴衣に手甲、脚絆を身につけ、わらじをはき、背中に大きな団扇を背負い、腹に太鼓をくくりつける。三人の舞い手が、道中をはやしながら踊る。背丈の何倍もあるような大きな大団扇が左右上下にふられる。この大団扇がこの祭りの主役である。この素朴な祭りに合わせて、色彩を避けて墨を中心に描いた。

[開催日時] 8月14日・15日
[開催場所] 愛知県新城市の大海
[交通手段] JR飯田線大海駅から徒歩10分



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